福井県福井市は、北陸新幹線県内開業に向けたJR福井駅周辺整備の一環で、高架下通路に設置している喫煙所を、高架下公衆トイレの改修に伴い整備する屋内スペースに移設する。受動喫煙防止を図り、2023年3月前半にも供用を開始する。
改修工事は新幹線開業に伴う来街者の増加を見据え9月に始まった。トイレは利用状況や周辺施設での整備を踏まえ8割程度にサイズダウン。その余剰スペースを活用し、トイレとは別の出入り口を設けた屋内喫煙所を設ける。
トイレ改修では、入り口からの死角をなくすため女性トイレはアイランド式の手洗い場とし、授乳室は女性トイレを介さず入れるようにするなど、誰もが明るく安全に使えるようにする。
2月下旬まで工事を行い、供用開始のタイミングで移設する。現在の喫煙所について福井市都市整備課は「工事に伴って通路が狭くなっていることもあり、工事期間中の一時的な喫煙所の移設も検討している」とした。
高架下通路は23年度から、新幹線開業に向けた恐竜空間の整備が順次始まる。
福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)には、「高架下の通路にたばこの副流煙がこもっている」と現状への不満を漏らす声が寄せられていた。