ヤンキースが左腕ロドン獲得 6年1億6200万ドルの大型契約で合意

日本時間12月16日、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が伝えたところによると、ヤンキースはジャイアンツからフリーエージェント(FA)となっていた先発左腕カルロス・ロドンと6年1億6200万ドルの大型契約を結ぶことで合意に至ったようだ。この契約には全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれていることが報じられている。昨季ホワイトソックスでブレイクし、今季ジャイアンツでキャリアハイのシーズンを過ごしたオールスター左腕がヤンキースの先発ローテーションに加わることになった。

現在30歳のロドンは、2014年ドラフト全体3位という高評価でホワイトソックスに入団。メジャーデビューした2015年から2年連続9勝を挙げたものの、その後は故障に悩まされ、大成できないまま2020年オフにノンテンダーFAとなった。

しかし、ホワイトソックスと再契約した2021年に突如ブレイク。24試合に登板して132回2/3を投げ、13勝5敗、防御率2.37、185奪三振という好成績を残し、自身初のオールスター・ゲームに選出されただけでなく、サイ・ヤング賞投票では5位にランクイン。4月のインディアンス(現ガーディアンズ)戦ではノーヒッターも達成した。

2年4400万ドルの契約でジャイアンツに移籍した今季は、31試合に先発して178イニングを投げ、14勝8敗、防御率2.88、237奪三振をマーク。6年ぶり2度目となる規定投球回をクリアして自己最多の14勝&237奪三振を記録し、2年連続でオールスター・ゲームに選出され、サイ・ヤング賞投票では6位にランクイン。オフにオプトアウトの権利を行使してFAとなり、大型契約を目指していた。

ヤンキースはこれでゲリット・コール、ロドン、ネスター・コルテス、ルイス・セベリーノという先発四本柱が確立。今季途中にトレードで獲得したフランキー・モンタスが本来のピッチングを取り戻せば、5人全員がオールスター級という極めて強力な先発ローテーションとなる。

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