400年以上続く「世田谷ボロ市」3年ぶりに復活 代官餅に1時間以上の列

2022年も残り2週間余りとなり、東京に年の瀬を告げる「世田谷ボロ市」が3年ぶりに開催されました。名物を目当てにした長い行列も戻ってきました。

世田谷ボロ市は445年前から続くという年末恒例の風物詩です。新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催となった今回も例年と同様、骨董(こっとう)品や着物などを扱うおよそ700店が出店しました。会場には江戸時代の日本刀を再現したものや、東洋に伝わる伝統的な酒器など、掘り出し物が至る所で販売されています。

12月と2023年1月の合わせて4日間の開催で80万人の人出が見込まれる中、ひときわ多くの人を集めるのが「ボロ市名物・代官餅」です。つきたての軟らかい餅と北海道産の小豆を使って練り上げた甘いあんこが相性ぴったりの代官餅は今年も抜群の人気です。代官餅を求めて多くの人が並び、1時間以上待つ大行列となっていました。ようやく代官餅を手に入れた人は「おいしい。とっても軟らかくて甘くておいしい」「楽しみにしていた。もう何十年も来ている。去年(とおととし)開催がなくて、ようやく今年来られた」などと話していました。

3年ぶりの待ちに待ったボロ市はマスクの着用や片側通行など感染対策が呼びかけられる中での開催となりました。それでも「コロナで中止になる直前までは来ていたので3年ぶり。やっぱり楽しい。いろいろなものを買い物した」「近くに住んでいるので、皆さんに来てもらい、経済が活性化して豊かになれば」といった声も聞かれました。

世田谷ボロ市は12月15日に続いて、12月16日と2023年1月15日・16日にも開催されます。

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