【市貝】町や県芳賀農業振興事務所、県水産試験場と協力して行っている「キンブナプロジェクト」で絶滅危惧種のキンブナの養殖に取り組むサシバの里協議会は12日、続谷(つづきや)の養殖池で飼っていたキンブナ約13キロを水揚げした。
今年産まれた卵を町内の水田などで育て、水を抜いた夏以降は耕作地の一角の養殖池に集めて成長させていた。
この日は協議会メンバーと町職員ら6人で作業し、3〜6センチに育った銀色の魚体を水揚げした。13日も残りをすくい上げたが、事務局は「今年は昨年の20キロよりやや少ない」とみている。
資源保護のため、ほぼ全量を小貝川など鬼怒川水系への放流用として鬼怒川漁協に購入してもらい、そのうち100〜200匹を来春の児童の放流体験用として使うことにしている。