米軍の大型トラックが民家の塀に衝突、壁壊す けが人はなし 通行規制で救急車が迂回する事態も

 16日午前11時ごろ、沖縄県東村宮城の県道70号で同村高江方面から川田向けに走行していた米軍の大型トラックが道路左側のガードパイプに接触し、反対側の民家の塀に衝突した。コンクリート製の塀が崩れ、路上に油のような物が流出した。けが人はいない。この影響で、現場付近に居合わせた緊急走行中の救急車両が迂回(うかい)する事態となった。

 名護署によると、現場は片側1車線の緩やかなカーブで路面は雨でぬれていた。事故車両が自走できなくなり、数時間にわたり県道の通行が規制された。

 国頭地区消防東分遣所によると、高江から名護市の病院に患者搬送中の救急車両が、同日午前11時15分ごろ、事故現場を通行できず迂回した。予定到着時刻を約10分超過した。患者に影響はなかったという。

 事故を受け、沖縄防衛局は米軍に再発防止と隊員の教育の徹底を申し入れたとした上で「被害を受けた住民への補償は誠実に対応する」とコメントした。

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