川崎の“おいしい”名産品を自販機で直売 郵便局前に新設

一番乗りで商品を購入した親子=川崎市麻生区

 川崎の“おいしい”をいつでも─。地場の名産品が詰まった自動販売機「川崎イイモノ直売所」が、川崎市麻生区にある麻生郵便局前のポスト横に新設された。JR川崎駅東口の地下街アゼリア中央広場に続いて、2カ所目の設置。市の南北に自販機が置かれたことで、市の担当者は「名産品の流通が南北で生まれ、販路開拓の一助にもなるはず」と期待している。

 24時間いつでも購入できるこの自販機は15日から販売を始め、川崎生まれの「香辛子」を使った商品などこだわりの17種類(500~1300円)が陳列されている。商品ラインナップは数カ月ごとに置き換わるという。

 「普段から使う郵便局にこんな自販機ができてうれしい」と言うのは、近くの住民(40)。この日、娘(4)と2人で、販売開始記念の“1番目の客”として商品を購入した。自販機の設置を知り、交流サイト(SNS)に投稿したところ、郵便局から声がかかったという。

 2人が選んだのは、「熱源」(麻生区)が戦時中に使われていた防空壕で栽培している「防空壕きくらげ」と「おつけもの慶」を運営する「グリーンフーズあつみ」(川崎区)のキムチ。ふみよさんは「南側に行かないと手に入らないものも買えて便利。これからも利用したい」と笑顔で語った。

© 株式会社神奈川新聞社