大物FA選手の契約が続々決定する今オフ 市場に残る有力選手は誰?

今オフはフリーエージェント(FA)市場が非常にスムーズに動いている。日本時間12月18日にダンズビー・スワンソンが7年1億7700万ドルの大型契約でカブスと合意し、移籍情報専門サイト「MLBトレード・ルーマーズ」によるFA選手トップ20の全員が契約を決めた。MLB公式サイトのアンソニー・カストロビンス記者が選んだFA選手トップ20を見ても、市場に残っているのは18位のネイサン・イオバルディだけ。まだ補強ポイントを残しているチームは多いが、FA市場には誰が残っているのだろうか。

「MLBトレード・ルーマーズ」はFA選手トップ50を公開しており、市場に残っている選手のなかで最上位は23位のイオバルディ。MLB公式サイトのFA選手トップ20で唯一市場に残っているのもイオバルディ(18位)であり、2ケタ勝利2度&通算67勝の実績を誇る32歳の右腕が「現在獲得可能な最高のFA選手」であることは間違いなさそうだ。今季は故障もあって20試合の先発にとどまったが、6勝3敗、防御率3.87、与四球率1.65、K/BB5.15とまずまずのパフォーマンス。先発2~3番手として獲得を狙うチームは出てくるはずだ。

2019年に30セーブ、今季も31セーブを挙げたテイラー・ロジャースもまだ市場に残っている。「MLBトレード・ルーマーズ」のFA選手ランキングでは、イオバルディに次ぐ24位にランクイン。現在32歳で、今季はパドレスとブリュワーズの2チームで合計66試合に登板して防御率4.76と安定感を欠いた。メジャー史上10組目の双子選手としても知られている。

さらに「MLBトレード・ルーマーズ」のFA選手トップ50を見ていくと、33位のジュリクソン・プロファー、37位のブランドン・ドルーリー、39位のアンドリュー・チェイフィン、40位のジーン・セグーラ、41位のマイケル・ワカ、43位のマイケル・ブラントリー、44位のマイケル・コンフォート、45位のアダム・オッタビーノ、47位のジャスティン・ターナー、48位のコリー・クルーバー、50位のドリュー・ルチンスキーが市場に残っている。

「MLBトレード・ルーマーズ」のFA選手トップ50圏外では、エルビス・アンドルス、ブランドン・ベルト、マット・カーペンター、ジョニー・クエト、藤浪晋太郎、ザック・グレインキー、クレイグ・キンブレル、エバン・ロンゴリア、セス・ルーゴ、トレイ・マンシーニ、マット・ムーア、ウィル・マイヤーズ、ゲーリー・サンチェスらもまだ獲得可能だ。

戦力に穴を残しているチームは、これらのFA選手を獲得してその穴を埋めるか、自軍の有望株を犠牲にしてトレードでの戦力アップを図ることになる。1人でリーグや地区の勢力図を変えるような大物FA選手は残っておらず、今後はトレード市場に注目が集まっていくことになるかもしれない。

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