簡易ベビーケアルーム導入 高千穂町職員提案で実現

高千穂町職員の政策提案がきっかけとなり、町に寄贈された簡易ベビーケアルーム

 高千穂町は、子育て中の親が授乳やおむつ交換などの際に利用できる簡易ベビーケアルームを導入した。同町の職員提案制度で出た政策提案がきっかけとなり、開発、販売を手がけるTrim(横浜市)から6基の寄贈を受けた。
 寄贈されたのは、強化段ボール製の組み立て式ベビーケアルームで、高さ約2メートル、広さ約1.1平方メートルと省スペース。町子育て支援センターに設置し活用されているほか、6カ所の指定避難所やイベント開催時などに活用される。
 本年度の職員提案制度では、女性職員5人のグループが提案した「不足しているベビーケアスペースの整備が必要」との意見が最優秀賞に選ばれた。このグループが課題を調査する過程で同社に相談していたところ、寄贈を受けられることになったという。
 提案グループの一人、中野萌々子(ももこ)さん(26)は「今回の提案、寄贈をきっかけに、子ども連れの住民や観光客がより過ごしやすい町になっていくとうれしい」と話した。

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