バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)第12節最終日は18日、佐賀県吉野ケ里町文化体育館などで6試合が行われ、西地区2位の長崎ヴェルカは首位の佐賀に80-88で競り負けた。2連敗で通算15勝8敗となり、佐賀とのゲーム差は「3」に開いた。
ヴェルカはここまで3戦全敗中だった難敵に試合序盤から一進一退の攻防を続けたが、終盤はプレーの精度で佐賀を上回れなかった。71-66の第4クオーター4分から10点を連取されると、ここからリズムに乗った佐賀を崩せなかった。
この試合、ヴェルカは松本のドライブインや好守、ピーク、ボンズの個人技などで互角に戦ったが、パスやドリブルのミスからボールを失う場面も目立った。フリースローの得点は佐賀の22点に対してヴェルカは15点。6割台にとどまった成功率も結果に響いた。
第13節は24、25日、各地で計14試合を実施。ヴェルカは佐世保市体育文化館で東京Zとの2連戦に臨む。
◎優勝への壁 明確に
長崎ヴェルカはリベンジを誓って臨んだ佐賀との4戦目も惜敗。計6試合を戦う西地区のライバルに4連敗で負け越しが決まり、2年連続でプレーオフを経験したチームの地力を見せつけられた。
前田監督が「すごくファイトしてくれた」とたたえたように、松本を筆頭に選手全員が攻守で激しく競り合った。ゴール下の高さで劣ってもリバウンド数は負けなかったが、佐賀の大黒柱ガルシアが繰り出す緩急自在のドライブやシュートを抑えきれなかった。残りの2試合は約4カ月後。指揮官は「私も含め、それぞれが細かな部分にこだわってステップアップする」と言葉に力を込めた。
プレーオフを制するために、越えなければいけない“壁”が一つ明確になった。松本は「佐賀を倒さないと優勝できない。悔しがったり落ち込んだりするのは一瞬だけ。しっかり切り替えてまだ長いシーズンを戦う」と先を見据えていた。