ありがとう「鎌倉殿の13人」 大河ドラマ終了「ブームで終わらせない」 神奈川各地で反響

大河ドラマの世界観が体感できる「大河ドラマ館」には25万人を超える観光客が訪れた=鎌倉市雪ノ下(大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会提供)

 神奈川県内各地に観光客の増加をもたらしたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が18日夜、最終回を迎えた。主な舞台となった鎌倉市はもちろん、梶原景時(寒川町)や土肥実平(湯河原町)らゆかりの御家人や古跡が登場し、三浦義村率いる三浦一族(三浦半島)は知名度が全国区に広がった。関係者は「ブームで終わらせず、さらに盛り上げたい」と意気込む。

 三浦一族の居城だった衣笠城址(じょうし)のある横須賀市衣笠地区。「三浦一族のふるさと」の横断幕や、義村や和田義盛の名前を掲げた垂れ幕が並ぶ商店街では、各店がオリジナルグッズを売り出したり、史跡や文化財などを紹介する展示を行ったりしてPRを重ねてきた。

 衣笠商店街連合会の木継芳孝会長(72)は「ようやく三浦一族に日の目が当たり、非常に感謝している。地元の人しか来なかった商店街に観光客が来てくれるようになった」と手応えを感じている。

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