ユニバーサルデザインに配慮した「インクルーシブ遊具」 市総合公園の整備が工期延長

障害児や健常児が一緒に遊べるインクルーシブ遊具の完成イメージ図(平塚市提供)

 神奈川県平塚市が市総合公園(同市大原)内で整備を進めている「インクルーシブ遊具」の工期が約3カ月延長された。当初は今月内の完工を目指していたが、新型コロナウイルス感染拡大の長期化やウクライナ情勢の深刻化、米国内のインフレなどの影響による輸送状況の悪化で整備が遅れている。

 市によると、米国製遊具の一部は輸送状況悪化により一時足止め状態になっていたという。既に国内に到着したが、大幅な遅れで工期に影響した。これに伴い、完成後に予定していたオープニングセレモニーも来年3月に延期する。

 インクルーシブ遊具は背もたれ付きのブランコやスロープ付きの複合遊具、車いすの利用者が遊びやすい高さに設置された砂場などユニバーサルデザインに配慮した設計で、計8種類の設置を予定。障害がある子どもに対応し、健常児も楽しく遊べる造りとなる。

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