沖縄・金武で確認の高病原性鳥インフル、国内各地で発生のウイルスと同型 遺伝子検査で確定

 沖縄県は20日、金武町の養鶏農場の鶏から確認された鳥インフルエンザウイルスについて、農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県)の遺伝子検査で「H5N1亜型」と確定したと発表した。今季、国内の農場で発生が相次いでいる高病原性鳥インフルエンザウイルスと同型だった。
 今回の感染経路は明らかになっていないが、高病原性ウイルスはカモ類などの水鳥が保有し、ロシアなど北方から冬の時期に日本に渡り持ち込まれると考えられている。発生現場の農場周辺には渡り鳥が多く飛来する水田がある。県によると、発生後の調査で、水田にカモ類が数羽いるのが確認されている。
 県の玉城デニー知事は20日に県庁で開いた対策本部会議で、養鶏農家に対して飼養衛生管理基準の順守や、異常があった場合の早期通報を改めて呼び掛けた。
(當山幸都)

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