新田原基地に停留所 新富町乗り合いタクシー

基地正門に新たに設置された乗り合いタクシーの停留所

 新富町の乗り合いタクシー「トヨタク」の新しい停留所が、同町の航空自衛隊新田原基地正門に設けられた。同基地や基地周辺地域で車を持たない住民や隊員らが、町中心部と円滑に往来できるようになる。
 トヨタクは、宮崎トヨタグループから町に寄せられた企業版ふるさと納税を活用し、2年前から町が行う公共交通事業。10人乗りのワゴン車が町内を走行し、約120カ所に設置された停留所で乗降が可能。利用者登録した上で、前日までに予約すれば1回100円で利用できる。
 同基地によると、基地内で生活する隊員は数百人。車を持っていない隊員も多く、中には基地から1時間かけてJR日向新富駅まで歩く人も。隊員や周辺住民の負担を軽減したいと同基地が町に相談し、停留所設置が実現した。
 一般客も利用できる正門停留所のほか、隊員のみ利用できる基地内停留所も新設。発起人の新田原管制隊長の森川真吾3等空佐は「町に協力していただき感謝している。喜ぶ隊員も多いと思うので、たくさん利用してほしい」と話した。

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