農家ら全国続発に厳戒 日向の農場 鳥フル疑い

高病原性鳥インフルエンザ疑いが確認され、規制された道路を通って農場に向かう養鶏関係者の車両=20日午後7時、日向市

 「いよいよ来たか」。日向市のブロイラー農場で、今季宮崎県内2例目となる高病原性鳥インフルエンザの疑いが確認された20日、県内の養鶏関係者らに再び緊張が走った。隣県の鹿児島県では10例以上を確認し、全国でも過去最多ペースで拡大が続く鳥インフルエンザ。本県にも迫る猛威に、農家らは警戒感を募らせた。
 日向市は同日午後5時、庁舎内に市家畜伝染病防疫対策本部会議を設置。市内での感染疑い発生を受けて今後の対応などを協議した。現場付近では農場につながる道に規制線が張られ、市職員が赤く光る誘導棒を手に警戒。穴を掘る重機や照明などの資材を積んだトラックが次々と通過していく様子も見られた。

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