韓国で14億売り上げた「100%ハチミツ」 実は50円の砂糖水だった...

最近ミツバチが大量死した関係で、韓国でハチミツの入手が難しくなるなか、清涼飲料に使用される液状果糖をハチミツに混ぜて販売し、「100%ハチミツ」と詐称した食品会社と会社代表が韓国の衛生当局に摘発された。

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韓国の食品医薬品安全処(食薬処)は去る20日、蜂蜜に添加してはならない液状果糖を混入して蜂蜜製品を製造・販売した忠清南道・公州(コンジュ)にあるA農産の代表を食品衛生法違反の疑いで拘束し検察に送致したと明らかにした。続いて、管轄官庁にA農産に対して行政処分をするよう要請したと明らかにした。

現在、韓国の食品衛生法は蜂蜜にロイヤルゼリー、糖類、甘味料など添加物を混ぜて販売する行為を禁止している。

調査の結果、A農産の代表であるイ氏は、2019年1月~昨年4月、養蜂農家などで購入した蜂蜜に原価の低い液状果糖を混ぜた後、26カ所の流通業者と1カ所の食品製造・加工業者に販売し14億5000万ウォン(約1.5億円)の売り上げを得た。すべて現金だけで取引し、取引記録を残さないという犯行だったが、結局発覚したようだ。

ハチミツの購入原価はキログラム(kg)あたり6000ウォン~9000ウォン(約600円~900円)だが、液状果糖の価格はその約10分の1レベルとなる500ウォン~600ウォン(約50円~60円)だ。液状果糖は砂糖の1.4倍ほど甘みを出し、清涼飲料を作るときに使われる。

調査によると、イ氏は56トンの蜂蜜に液状果糖を混ぜて4倍以上の227トンに増やした。 さらに、液状果糖を入れた蜂蜜をまるで天然蜂蜜製品であるかのように「蜂蜜100%」と詐称し、品質保証文言まで入れて販売した。 食薬処は最近のミツバチ大量死などでハチミツ価格が上がったことを受け犯行が行われたと見ている。

このように量を増やすために蜂蜜に液状果糖や甘味料など他の食品を混ぜる行為は厳しく禁止されているが、肉眼や味では偽物と本物を区別できず、根絶されていない状況だという。

食薬処は「国民を騙したり、国民の健康を脅かす違法行為に関する調査を強化する」とし、「食品安全関連違法行為を目撃したり、不良食品と疑われる製品を認知したときは、不良食品の申告電話で通報してほしい」と呼びかけた。

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