広島呉道路4車線化 来年 新たに着工「呉トンネル」の説明会

4車線化の事業を進めている広島呉道路で、新たに着工するトンネルの整備状況について、説明会が開かれました。

21日、ネクスコ西日本の職員から説明を受けているのは、住民や呉市の新原芳明 市長です。

説明会は、広島呉道路の4車線化で新たに建設を予定している呉トンネル付近で行われました。

広島呉道路(通称「クレアライン」)は、西日本豪雨で道路ののり面が崩落して多量の土砂が流れ出し、84日間にわたって全線通行止めになりました。その間、緊急物資の輸送などに大きな影響があったことから、国は災害に強い道路ネットワークの構築を目指して3年前に4車線化を決めました。

山の造成や橋梁とトンネルの新設など事業費はおよそ740億円です。

説明会では、工事の進ちょく状況や最初に掘削が始まる全長およそ2.3キロの呉トンネルの整備について説明がありました。

また、道路ののり面に切土を建設する際に出る大きな岩は、通常はダイナマイトで粉砕しますが、近くに民家や車が走っているため、音や粉じんが少ない特殊な工法で砕くデモンストレーションも行われました。

ネクスコ西日本 中国支社 広島工事事務所 諸岡伸 所長
「(4車線化で)何か有事が起きたとしても、物流であったり、みなさまの生活を守るという観点におきましても強くなる」

ネクスコ西日本によりますと、呉トンネルの掘削工事は、来年4月から6月までには着手する予定だということです。

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