電動車いす安全運転を 日向署など高齢者講習

 電動車いすの安全運転講習会は15日、日向市の庄手公民館であった=写真。地域の高齢者が電動車いすの運転を体験し、正しい踏切の渡り方などを学んだ。
 日向市と門川町で今年と昨年、踏切内で立ち往生した電動車いすと列車の衝突事故が発生。再発防止のためJR九州と日向署、市社協、スズキ自販宮崎が共同で行った。
 日向署の近藤圭交通課長が「電動車いすは道交法上歩行者と同じ。車道の中央などは走らないで」と呼びかけ。スズキ自販の担当者が操作法を教え、実際に走らせた。踏切内の線路に見立てた板の上では、斜めに侵入すると電動車いすの車輪が隙間に入り込み動かなくなった。担当者は「線路に対してできるだけ直角に進入して」と助言を送った。
 同市日知屋の木村和吉さん(73)は「線路に斜めに入るとはまって慌てるだろう。これから使う人も増えるだろうから、講習があると安心」と話していた。

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