鳥インフル防疫完了 沖縄・金武の養鶏場 他に異常確認なし

 沖縄県は21日、金武町の養鶏農場で確認された高病原性鳥インフルエンザについて、焼却処分や農場の消毒を終え、防疫措置を完了したと発表した。発生農場から10キロ圏内にある18農場で異常は確認されていない。県は年末年始に万が一発生した場合の動員も想定しながら、引き続き警戒する。

 防疫措置は、高病原性の遺伝子検査で陽性が確認された16日に始まり、鶏の殺処分と焼却、汚染物品の消毒を実施し、21日正午で完了した。期間中、県や市町村、関係機関から延べ1168人が作業に当たった。

 半径3~10キロ以内の「搬出制限区域」は2023年1月1日、半径3キロ以内の「移動制限区域」は1月12日のそれぞれ午前0時をもって解除となる。現在4カ所に設けられている消毒ポイントは、1月1日に3カ所を廃止し、残る1カ所も移動制限区域の解除に伴い廃止となる。

 養鶏場には採卵鶏約4万5千羽が飼われていた。12月9~14日に計7500羽以上が死に、農家が15日に県に通報。その後の検査で死骸から高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認された。 (當山幸都)

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