街の衰退を食い止めるために26歳で政治の世界へ|春日部市議会議員 栄ひろみさんインタビュー(PR)

26歳で政治の世界へ飛び込み12年間、生まれ故郷の春日部市を住みやすい街にするために尽力してきた栄ひろみさん。市民の方が安心して暮らせるように、これまでにさまざまな政策を提言・実行してきました。

今回は栄さんがこれまでにやってきたこと、そしてこれからのビジョンについてお話を伺ってみました。

街の衰退を目の当たりにー政治の力で再生を図りたい

選挙ドットコム編集部(以下、編集部):

栄さんが政治家を目指したきっかけを教えてください。

栄ひろみ氏(以下、栄氏):

街の活気を取り戻すためには政治の力が必要だと思ったからです。私の実家が当時は旅館を営んでいたこともあり、活気のあった商店街が身近な存在でした。

しかし、大型ショッピングモールが郊外にできたことをきっかけに中心部の人の流れが変わり、衰退する様子を目の当たりにしてきました。

一方で、衰退していく状況は春日部だけでなく、日本全体に及んでいます。実際に日本では少子高齢化が進行しており、1.2億人いる人口が2048年には1億人にまで減少するという推計もあります。

日本全体がこのような状況である以上、私が小さいころに見た街の活気を取り戻すためには政治しかない。学生の頃にこのように考え、政治家を目指すことを決めました。

編集部:

政治家になる前の経歴について、教えてください。

栄氏:

法学部の大学を卒業してから、家業の飲食店で働いていました。政治家になることは学生時代から決めていたので、家業で働く傍ら、政策学校へ通って政治家になるための勉強に励んでいました。

2010年に開催された春日部市議会議員選挙へ最年少で立候補し、26歳で当選。政治家としての道を歩むことになりました。

編集部:

被選挙権を獲得できるのが25歳で大学卒業時点では立候補できないことから、一般企業へ就職という選択肢もあると思います。その中で、家業で働くことに決めた理由は何かありますか?

栄氏:

一般企業への就職も考えはしたのですが、勉強との両立を図りやすいと思ったので、家業で働くことを決断しました。

居酒屋のカウンターで接客することがメインだったのですが、いろいろな地元住民の方とコミュニケーションを取るいい機会になりました。なので、当時の経験が政治家としてやっていく上で参考になったかな、と思っています。

市民に理解してもらえる市議会を目指してきた12年間

編集部:

26歳で初当選を果たしてから今に至るまでの12年間、市議会議員として務めてきた中で行った政策を教えてください。

栄氏:

いくつかあるのですが、大きなものを3つ挙げるとするなら議員定数の削減と、政務活動費(※)の使途公開、そして新型コロナウィルス感染症対策ですね。

議員定数の削減は私が初当選した当初から訴えかけていました。実現するために「議会改革特別委員会」にも入ったのですが、私以外の議員から反対されてしまい、なかなか実現には至りませんでした。

※編注:地方議会議員が政策の調査・研究を行うために、報酬とは別に支給される費用のこと

編集部:

どのような理由から反対されるのでしょうか?

栄氏:

「地元の声が通りづらい」「民意が反映されにくい」といった内容ですね。それでも私は、市議会議員の人数はここまで多くなくていいと思っていたので、諦められませんでした。

最終的には市民の皆さんから請願を寄せていただいた後押しもあり、議員定数を32⇒30人へと削減に成功できました。

編集部:

ありがとうございます。政務活動費の使途公開についてはどのように活動されたのでしょうか?

栄氏:

新しい手引書を作ったり、市民が参加できる議会を開く条例を作ったりしました。

政務活動費の使途公開を提言した理由は、市民の人に使途を見られたとしても「政務活動費が必要である」ことを納得してもらうためです。そもそも政務活動費は、市民によりよい政策や行政サービスを提供することを目的に、調査・研究の費用として支給されているものです。

そのため、政務活動費を使途公開することで、市民の方へより良い政策を提供できるようになると考えています。

編集部:

ありがとうございます。最後に新型コロナウィルス感染症対策について、具体的にどのようなことに取り組んだのか教えてください。

栄氏:

2020年5月に保育所を利用されている親御さんより「就労証明の提出期限を延長してほしい」と要望をいただいたので、市へ働きかけました。特に求職中の方は就労証明書を提出できない状態なので、放置してしまうと保育所へ預けられなくなってしまいます。

コロナ禍は求職活動にも大きく影響しており、求職者はなかなか仕事を見つけられない状況でした。行動しなければと思ったのは、就労証明の提出期限を延長することで安心して働ける状況を作れるようにしたい、という想いからです。

実際に私が働きかけたことで市は速やかに就労証明の提出期限延長を決定し、対象となる保護者へ通知を送ることができました。

より住みやすい春日部を実現するための課題は県との連携強化

編集部:

これから実現したいことについて教えてください。

栄氏:

まず、春日部市に児童相談所を設置するために、強く働きかけていきたいと考えています。2022年11月現在、人口20万人超の自治体で児童相談所がないのは、春日部市だけです。その一方で、相談件数は増加傾向にあります。子どもの命を守るために緊急対応ができる児童相談所の設置は急務と考えています。

あとは、春日部市を活性化させるために企業誘致にも取り組んでいます。具体的には、地元の雇用を創出するために、2025年に春日部まで延伸する「東埼玉道路」の沿道に企業を誘致できればと考えています。

編集部:

ちなみに、それらを実現するにあたって栄さんが感じている障壁はありますか?

栄氏:

県との連携を図ることだと考えています。春日部市だけでできることはどうしても限られていて、場合によっては県だけでなく国とも連携が必要になります。

編集部:

栄さんが理想とする春日部市のビジョンがあれば教えてください。

栄氏:

若い世代の結婚や出産、子育てなどの希望をかなえ、住み続けたい埼玉県をつくります。子育てに関する給付には所得制限をなくし、子どもを産み育てたいという希望を叶えていきたいです。

また、高齢化社会の中で、介護に携わる方の処遇改善、家族の介護をする方の負担や不安を軽減して、安心して介護できる埼玉県の実現を目指します。

編集部:

ありがとうございます。これからも市民により良い行政サービスを提供するために、乗り越えなければならない障壁は数多くあると思います。そこで、26歳から市議会議員として活動してきた栄さんが考える、自身の強みについて教えてください。

栄氏:

若さだと思っています!26歳から政治の世界で活動してきて現在38歳、まだまだ若年層と言われる世代なので、若い世代の声を聞きながら、街づくりに活かしていきたいです。

予測困難な現代をこれからも生きていくのは、私たち若い世代です。これからも若さを活かし、覚悟を持って市民のために取り組んでいきます。

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