12月20日に開幕した東南アジア最強を決める大会の三菱電機カップ。以前は「スズキカップ」の名で親しまれてきた大会だが、スポンサー変更により新しい大会名となった。
三菱電機は日本を代表する大手電機メーカーだが、これまでにもクラブチームのユニフォームに多くの日本電機メーカーがロゴを掲出していたことがある。
そこで三菱電機カップ開幕記念として、「日本の電機メーカー」のロゴマークを付けたユニフォームを集めてみたのでご紹介しよう。
三菱電機
エブスフリート・ユナイテッド 2017-18 Macron アウェイ
ロゴ:MITSUBISHI ELECTRIC
三菱電機は2014-15から17-18シーズンまで、エブスフリートのユニフォームにスポンサーロゴマークを掲出。17-18シーズンは5部リーグ所属だったが、それ以外は6部を戦っていた。ちなみにホームキットの色は赤なので、ちょっと浦和レッズ感がある。
日立
リヴァプール 1979-82 Umbro ホーム
ロゴ:HITACHI
イングランドのサッカー界がユニフォームの胸スポンサーを解禁後、リヴァプールが初めてつけたロゴマークはHITACHI(日立製作所)だった。契約期間は3年間だったが、その期間中に国内リーグやチャンピオンズリーグを優勝。クラブの輝かしき時代とともにあるロゴマークだ。なお、ユニ自体は胸スポンサー解禁前の76年から82年まで使っている。
NEC
エヴァートン 1989-91 Umbro ホーム
ロゴ:NEC
イングランドのクラブチームと日本企業というとマンチェスター・ユナイテッドやアーセナルの印象が強いが、実はエヴァートンも10年間にわたり、胸にNEC(日本電気)のロゴマークを付けていた。1985年にデンマークの缶詰メーカーHAFNIAと交代でスポンサー契約し、その間にディビジョン1(当時の1部リーグ)やFAカップのタイトルを獲得している。
東芝
ワトフォード 2001-03 Kit@ ホーム
ロゴ:TOSHIBA
あまりサッカー界ではロゴマークを見かけない東芝。ワトフォードとは当時2部だったディビジョン1時代にスポンサー契約し、2シーズンでロゴマークを掲出した。ちなみに東芝は一時期ブラジルのサンパウロやサウジアラビアのアル・アハリとも契約していたことがある。
キヤノン
シュトゥットガルト 1981-82 adidas ホーム
ロゴ:Canon
現在は遠藤航と伊藤洋輝の日本代表コンビが所属するシュトゥットガルト。近年は日本人選手とのかかわりが深いクラブだが、かつてはキヤノン(キャノン)という日本を代表する企業とパートナーシップを結び、1979年から82年までロゴを付けていた。どちらかというとアジアで目にすることが多いCanonのロゴだが、欧州では同じ時期にスイスのヤングボーイズとも契約していた。
沖電気
ポーツマス 2007-08 Canterbury ホーム
ロゴ:OKI
かつてはカイザースラウテルンやモンペリエなどとも契約したことがある沖電気。近年だと05-06から08-09シーズンまでポーツマスのユニにロゴマークを掲出していた。このユニフォームを着た07-08シーズンは決勝でカーディフを下してFAカップを優勝。ファンにとっては記念すべき一着となっている。
シャープ
マンチェスター・ユナイテッド 1998-2000 Umbro ホーム
ロゴ:SHARP
クラブ、スポンサー、そしてサプライヤー。この3者共演はイングランドというよりもサッカー界を代表する存在だった。ユナイテッドにとって初の胸スポンサーが82年に契約したSHARPで、2000年にvodafoneに変わるまでいくつものタイトルを獲得し、栄光を共に分かち合ってきた。「ユナイテッド×SHARP×Umbro」によるユニフォームは、今なお絶大な人気を誇る。
日本ビクター
アーセナル 1998-99 Nike ホーム
ロゴ:JVC
アーセナルが初めて胸スポンサー契約をした企業は日本ビクター(現在はJVCケンウッド)。1981年から99年までの長期間にわたり、この3文字のロゴを付け続けた。そして99年からはこちらも日本企業のSEGAに変更。アーセナルの日本企業ロゴ時代ユニは、ノスタルジックな気分に浸れるアイテムである。
京セラ
ボルシア・メンヘングラートバッハ 2006-08 Lotto ホーム
ロゴ:KYOCERA
サッカーで京セラ(KYOCERA)といえば京都サンガF.C.のユニフォームが真っ先に浮かぶが、海外だとボルシアMG。ユニフォームには05-06から08-09シーズンまでロゴマークを掲出し、その間に2部降格と1部昇格を経験している。他にはレディング(イングランド)やアトレチコ・パラナエンセ(ブラジル)などともパートナーシップを結んでいた。
パナソニック
ハダースフィールド・タウン 1999-2001 Mitre ホーム
ロゴ:Panasonic
パナソニックといえばガンバ大阪となるが、海外だと最も有名なのはマルセイユだろう。他にはサントス(ブラジル)、サウスチャイナ(香港)、そしてノッティンガム・フォレストやハダースフィールド・タウン(どちらもイングランド)などと契約していた。それほど多くなさそうで実は意外とある。そんなロゴマークである。
ブラザー工業
マンチェスター・シティ 1992-93 Umbro ホーム
ロゴ:Brother
何となくミシンメーカーのイメージが強いブラザーだが、プリンターやファクスミリなども手掛ける電機メーカー。このロゴのユニフォームといえば、87年から99年まで契約していたシティとなるだろう。熱烈なサポーターで知られる元オアシスのギャラガー兄弟がこの時代のキットを着ていたこともあり、音楽ファンにも知られるユニとなった。
ソニー
ユヴェントス 1996-97 Kappa ホーム
ロゴ:SONY
サッカーユニフォームの世界では伝説的な人気を誇るユヴェントスとSONYのコンビ。契約期間は95年から98年までとそれほど長くないが、アレッサンドロ・デル・ピエロという人気選手が袖を通し、またクラブの黄金期を重なることもあり、現在でも人気は絶大である。ロゴは時代を感じる「SONY mini disc」を付けたシーズンもあった。
【関連記事】サッカー史上最も奇妙な「背番号10」をつけた8人の選手
懐かしのスポンサーロゴマークのついたユニフォームが「Qoly × LFB Vintage」で入手可能。思い出深き90年代、2000年代の懐かしきユニは見ているだけでも楽しいはず!