発熱患者、車内で検査 ドライブスルー外来設置 宇都宮市夜間休日診療所

ドライブスルー方式で発熱患者の検査を行うため設置されたカーポート

 【宇都宮】市夜間休日救急診療所(竹林町)は21日夜、年末年始の新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行に備え、ドライブスルー方式の発熱外来を開設した。医療従事者や他の患者への感染を防ぐ狙い。駐車場にプレハブとカーポートを設置し、受け付けから抗原検査、診療、会計まで、発熱患者が車に乗ったままで全て行える体制を整えた。来年2月末まで。初日は10人が受診した。

 せきや喉の痛みなどを含む症状のある患者を対象に、新型コロナとインフルエンザの両方に対応した同時抗原検査を実施する。無症状は対象外。診察の結果、必要に応じて解熱剤などを処方する。新型コロナに対する抗ウイルス薬は準備していない。

 設置に伴い看護師や臨床検査技師、事務職員、警備員を増員したが、会計まで最短でも1時間、混雑すれば数時間かかる可能性もあるという。

 診療所を運営する市医療保健事業団理事長の松本国彦(まつもとくにひこ)市医師会長は、県内で1日最大1万2千人の発熱患者が想定される中、休日夜間の対応には限りがあるとして「可能なら自己抗原検査をした上で受診してほしい」と呼びかけている。

 発熱外来は毎日午後7時半〜10時、年末年始(12月30日〜1月3日)と毎週日曜日は午前9時〜午後4時も受け付ける。受診する場合は必ず事前に電話する。受診前に同診療所ホームページから「ウェブ問診票」を入力できるほか、リアルタイムで混雑状況を確認できる。(問)同診療所028.625.2211。

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