<わがまち回顧2022> 島原支局 島原城築城400年へ準備着々

矢狭間塀の補修工事中の島原城。後方中央の建物は外壁改修工事前の天守閣=島原市城内1丁目

 長崎県島原市の観光シンボル島原城では、2024年の築城400年を控え、官民によるソフト、ハード両面の取り組みが本格化。城を軸とした島原観光は、より一層の盛り上がりを見せそうだ。
 各種事業は、築城に要した期間に合わせ18~24年度の7カ年で展開。これまでにロゴマークやキャッチコピーが決定している。
 市によると、今年は歴史を再認識する講座やクイズラリーに計約370人、一斉清掃に約250人の市民らが参加した。来年も記念企画などを順次開いていく。8月には、島原青年会議所が誘致を主導した千人規模のイベント「全国城下町シンポジウム島原大会」も予定されているなど、引き続き機運醸成が図られる。
 ハード面の整備も進む。今年は、城内にある矢狭間塀の補修や塗り替え工事が完了し、しゃちほこも新調された。24年を見据え、天守閣の外壁改修、城周辺の景観を守るための電線地中化も進んでいる。23年度以降、歩道の新設や美装化にも取り組む。
 市担当者は「ハード整備は一通りめどが立った。ソフト面の内容を固め、島原城の魅力をさらに周知したい」と話す。
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