どうなる年末年始…東武動物公園「当面の間休園」 園内で鳥インフル疑い 年明けに「二十歳の集い」予定も

看板で臨時休園を告げる東武動物公園

 鳥インフルエンザの疑いから、当面の休園が発表された埼玉県宮代町の東武動物公園。地元関係者は、休園のニュースに驚き、多方面に及ぶ影響に不安の色を隠せない様子だ。

 同園は、感染の疑いが判明した22日から当面の間、休園を決定。遺伝子検査の結果を待ち、関係機関と相談しながら、今後の対応を決めるという。

 冬休み直前、突然決まった臨時休園。イルミネーションや新しいホワイトタイガーの披露、年末恒例の動物による干支(えと)の引き継ぎなどイベントを予定しているが、見通しは暗い。園関係者は11月に鳥インフルエンザで休園した和歌山県の同様施設が2週間休園した例を挙げ「年内の再開は難しいのではなかいか」としている。

 年明け1月8日、同園を会場に「二十歳の集い(旧成人式)」を予定していた宮代町も対応に追われた。同園と連絡を取りながら、今後の推移を見守る。代替の会場が見つからず、今後変更があった場合、ホームページなどで周知を図るとしている。

 ふだん来園者でにぎわう周辺の駐車場や施設は人がまばら。地域住民や商店の店員からは「シーンとして、寂しい」「これから冬休みで稼ぎ時だったのに」「早めに再開して欲しい」といった声が相次いだ。

■さいたま市緑区の子供動物園も一時閉園 1月10日まで

 さいたま市は23日、緑区大崎の大崎公園の子供動物園について、24日~来年1月10日まで、一時閉園すると発表した。

 市南部公園整備課によると、宮代町の東武動物公園で飼育していた鳥から、高病原性鳥インフルエンザの疑い事例が発生し、防疫措置のために決めた。

 子供動物園には水鳥やフラミンゴなどの鳥類18種類61羽を飼育している。同園以外は利用可能。

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