<わがまち回顧2022> 壱岐支局 今年もつながった「御柱」

長野県から届いた友好の「御柱」を建立する関係者=壱岐市勝本町

 長野県・諏訪大社で行われる「御柱(おんばしら)祭」で役目を終えた「古御柱」が7月、壱岐市に寄贈され、勝本町の城山公園に建立された。
 諏訪市(長野県)出身の俳人河合曽良の臨終の地で「曽良の墓」がある縁で、1994年友好都市の盟約を結び、98年には長野県の無形民俗文化財「諏訪大社の御柱祭」のシンボルである「古御柱」を友好の証として寄贈された。御柱祭が行われる6年ごとに届くようになり、今回が5本目。
 コロナ禍で縮小して行われた「壱岐市御柱祭」だったが、「壱岐市に御柱を贈る会」メンバー22人には、市を挙げて海のある離島を満喫してもらい、式典では「壱岐神楽」や「壱州荒海太鼓」も披露した。
 壱岐市御柱祭実行委員会の中原康壽実行委員長(71)は「和をもって御柱を曳(ひ)いてご神木になる。海曳き、里曳きができなかったのは残念だが、神楽など諏訪市の方たちには大好評をいただいた。諏訪市とは文化、経済、防災などさまざまな交流を続けており、今後も末永くお付き合いを続けていきたい」と話した。
 主なニュースは▽壱岐市出身の山本啓介氏が参院議員に▽民間事業者による認定こども園開設、建設場所に市民団体が反対▽3年ぶりに壱岐サイクルフェスティバル、壱岐ウルトラマラソン開催


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