餌やりせずに見守って 大田原市が看板設置 羽田沼野鳥公園

看板を設置する市職員

 【大田原】市内の水田で9日に回収されたオオハクチョウ1羽の死骸から毒性の強い高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、市は23日、ハクチョウ飛来地として知られる羽田の羽田沼野鳥公園に、餌やりの自粛などを求める看板2枚を設置した。

 看板で公園を訪れた人に注意喚起する。A2判のサイズで、「鳥インフルエンザ警戒中」「野生の生き物につき、エサいりません」「そっと見守ってほしい」などと記している。同公園の駐車場と歩道の2カ所に設置した。

 市はこのほか、周辺住民に回覧で注意を促した。今後、ハクチョウや野鳥が飛来する可能性がある池など市内2カ所にも同様の看板を設置する予定。

 市農林整備課は「過度な餌やりで鳥が集まると感染症が広がる恐れがある。自然でありのままの姿を観察してもらえたら」としている。

看板を設置する市職員

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