宇都宮市など産官学が連携して情報通信技術(ICT)を駆使したまちづくりを進める「Uスマート推進協議会」は23日、JR宇都宮駅西口で、タッチパネル式のデジタルサイネージを活用した実証実験を始めた。バス乗り場や観光情報などが検索できるほか、スマートフォンアプリと連携し店舗のリアルタイム情報を入手できる。
市が推進するスーパースマートシティ(SSC)の実現に向けた取り組みで、来年3月末まで実施する。検証後、内容を充実させ設置場所を増やすという。
実証実験は同協議会のうち、市と下野新聞社が実施する。デジタルサイネージは同駅西口ペデストリアンデッキ2階入り口に設置した。
トップ画面には「魅力めっけ」「ジャンルから探す」「お店がつぶやく お得情報!」「交通案内 バス・タクシー」など6つの大きなアイコンを表示。取りたい情報にタッチすると「宇都宮餃子(ぎょーざ)案内」「宇都宮カクテル」など詳細な情報が見られる。
ライン公式アカウント「コレメッケ宇都宮」とも連携し、QRコードを読み取ると、移動しながらでも情報を得られる。現在、対象店舗は313店、交通案内の目的地は19カ所。
佐藤栄一(さとうえいいち)市長は「SSCを実現するためにはさまざまな仕掛けが必要。その一つがデジタルサイネージ。市内全域で、デジタルの恩恵が受けられるようにしていきたい」とコメントした。