大田原消防署で消防車焼く 今月納車、車庫に駐車中

消防車両の火災があった大田原消防署の車庫(左奥)

 25日午前3時45分ごろ、大田原市中田原の那須地区消防本部大田原消防署の車庫内から出火、中に止めてあった新車の消防車1台の後方部を焼いた。

 大田原署や同消防署によると、火災報知機が鳴ったため男性消防署員が確認したところ、車庫内に煙が充満し、駐車中の車両が燃えていた。約10分間放水し、鎮圧した。出火当時、車庫内には消防車など計11台が止まっていたが、ほかの車両に被害はなかった。

 燃えた車両は21日に納車され、26日に運用開始予定だった「化学消防ポンプ車」。通常の消火活動が難しい現場に出動する車両という。燃え方が激しい後方部には水槽や機械類などがあった。車庫のシャッターはすべて閉まっていたという。警察と消防が出火原因などを調べている。

 同消防本部は26日に記者会見を開く予定で、「市民や関係者らに大変な迷惑をおかけした。今後、同様の事案がないようにしたい」としている。

消防車両の火災があった大田原消防署の車庫(正面)

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