今年4月、広島市西区で5歳の園児が保育園を抜け出し川で亡くなった問題について、専門家による検証結果が広島市に報告されました。
検討部会による報告書では、当時の保育士の配置や捜索の体制などを検証し、再発防止策を10項目提言しています。
報告書によりますと今回、園児が保育園を抜け出した可能性は、植え込みの隙間など4カ所あり、施設面に問題があったとし、他の園でも150cm程度のフェンスを設置するよう提言しています。
新たにフェンスの設置が必要な保育園は市内に10園あり、広島市は来年度の予算を確保する方針です。
検討部会 山田浩之部会長
「小さな子どもさんは好奇心旺盛で、どんなところからでもある意味出てしまうところがある。それをできる限り防ぐようなそういう設備、そういったものが必要と考えています。」
また、死亡した園児は「療育手帳」を持っており、担当の保育士が必要でしたが、事故当日は担当者を明確に決めておらず、保育士が園児から離れた時間があったことも報告されました。