鎌倉の大河ドラマ館、1月9日閉館へ 館長「寂しい気持ち、来館30万人目指す」

大河ドラマ館が入居する鎌倉文華館鶴岡ミュージアム=鎌倉市雪ノ下(大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会提供)

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送に合わせて、鶴岡八旛宮境内(鎌倉市雪ノ下)に開設されている「大河ドラマ館」が来年1月9日をもって閉館する。館長の桜井昌太さん(59)は「これまでの10カ月はあっという間だった。寂しい気持ちでいっぱいだが、次の節目来館30万人を目指して頑張りたい」と意欲を見せている。

 同館は、まん延防止等重点措置発出中の3月1日に開館した。同市の観光スポットの一つである鶴岡八幡宮境内にあり、施設自体も「相当グレードの高い造り」(市観光協会)という。コロナ禍での開設にあたり、展示もひと工夫。手を触れずに操作ができ、登場人物の紹介が見られるデジタルサイネージ(電子看板)や、大型壁面にドラマの雄大な背景映像が見られる体感展示を採用するなど、「ウィズコロナ」を意識した展示を導入した。これまで、3月から休館することなく営業を続け、今月1日には来館者が25万人を突破した。

 一方の大河ドラマは18日に放送が終了。ドラマが終わると、一般的にドラマ館への来場者は鈍るとされるものの「24日なども含め、それほど落ち込んではいない」(桜井さん)という。初詣客の誘客を見込み、開催期間は正月三が日や1月の三連休を含めた1月9日までとしている。

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