槙野智章が引退!U-20W杯“調子乗り世代”メンバー、現役を続ける12選手

25日、ヴィッセル神戸に所属していた元日本代表DF槙野智章が現役引退を発表した。

槙野智章といえば、2007年のU-20ワールドカップに出場した日本代表のメンバーであり、そして『調子乗り世代』と呼ばれたチームの一員だった。

今回はその15年前のU-20ワールドカップに出場した選手の中から、まだ現役を続けている12名をセレクトした。

林彰洋

フル代表:0cap / 0ゴール(招集あり)

今季所属したクラブ:ベガルタ仙台

この2007年U-20ワールドカップでは正守護神を務めた林彰洋。当時はまだ流通経済大学の学生であった。3試合でプレーし、ラウンド16のチェコ戦ではPK戦で敗れるという悔しい結末を経験することに…。ちなみに抱き合っているのはこのチームの主将であった福元洋平だ。

武田洋平

フル代表:なし

今季所属したクラブ:名古屋グランパス

当時は清水エスパルスで西部洋平のサブを務め、ダブル洋平を結成していた。この2007年U-20ワールドカップでも2番手であったが、グループステージのナイジェリア戦に出場。無失点に抑えている。

桐畑和繁

フル代表:なし

今季所属したクラブ:FC岐阜(柏レイソルからのローン)

柏レイソルの下部組織からトップに昇格したGK。2007年U-20ワールドカップでは3番手だったために出番はなかった。柏でもレギュラーの経験はあまりないものの、それでも16年にわたって所属しつづけ、2021年からは期限付き移籍でFC岐阜に加入していた。今冬契約満了で柏を退団しているが、これまでのキャリアはまさに縁の下の力持ち。

安田理大

フル代表:7試合 / 1ゴール

今季所属したクラブ:松本山雅FC

ガンバ大阪育ちの安田理大。この2007年にJリーグでレギュラーに定着し、その明るいキャラクターで「調子乗り世代」の調子乗りを支えたと言える選手の一人だ。2008年には東アジアサッカー選手権でA代表にもデビューしている。今季は松本山雅FCに所属したが、先日退団が発表された。

太田宏介

フル代表:7試合 / 0ゴール

今季所属したクラブ:町田ゼルビア

Jリーグ屈指の左足を備えているレフティとして知られ、FC東京や清水エスパルスで活躍した印象が強い。ただプロデビューは横浜FCで、このときもまだ同クラブ所属だった。日本代表でも2010年のアジアカップ予選から2018年ワールドカップ予選まで招集を受けている。今季は地元のクラブでもある町田ゼルビアに所属。

森重真人

フル代表:41試合 / 2ゴール

今季所属したクラブ:FC東京

広島出身であるが大分トリニータでプロデビューし、この2007年あたりからJリーグで頭角を現した森重真人。このU-20ワールドカップではまだボランチのサブの1番手という立場で、グループステージ第3節のナイジェリア戦のみスタメンだった。もちろん後にセンターバックとして大ブレイクし、2010年に加入したFC東京でずっと主力としてプレーし続けている。

梅崎司

フル代表:1試合 / 0ゴール

今季所属したクラブ:大分トリニータ

この年代の選手の中では少し早くJリーグでレギュラーとなった梅崎司。このU-20ワールドカップの前にA代表デビューを飾っており、あの日本で放送がなかった伝説のイエメン戦で出場した。この年は1月にグルノーブルへ移籍したもののうまくいかず、7月に大分へと復帰するという難しい状況ながら、絶対的なレギュラーとして4試合全てでスタメン出場。

柏木陽介

フル代表:11試合 / 0ゴール

今季所属したクラブ:FC岐阜

この「調子乗り世代」の10番で、槙野智章や安田理大とともに「調子乗り」の中心的存在の一人だった。梅崎司と同じくイエメン戦ですでにフル代表デビューを済ませており、この大会でも4試合全てでスタメン出場。左足から数多くのチャンスを作り上げた。いろいろあって浦和レッズを離れた後、昨年FC岐阜に加入している。

田中亜土夢

フル代表:なし

今季所属したクラブ:HJKヘルシンキ

前橋育英高から特別指定選手としてアルビレックス新潟に加入し、それから長く活躍した田中亜土夢。この大会ではグループステージ第3節のナイジェリア戦のみ出場せず、他の3試合ではスタメン出場し、コスタリカ戦ではゴールも決めた。現在はフィンランドの名門HJKヘルシンキでプレーしている。

藤田征也

フル代表:なし

今季所属したクラブ:徳島ヴォルティス

北海道コンサドーレ札幌のユースからトップに昇格したアタッカー。サイドハーフとサイドバックの両方をこなせる便利な選手でもあり、若くしてJリーグでも数多くの試合に出場していた。この大会ではラウンド16のチェコ戦で途中出場から退場になってしまい、かなり悔しい結末になっている。

香川真司

フル代表:97試合 / 31ゴール

今季所属したクラブ:シント=トロイデン

当時18歳と一世代下であった香川真司。2006年はセレッソ大阪がJ1だったために出場機会がなかったが、降格をきっかけにポジションを奪取。J2でレギュラーを獲得してこのU-20ワールドカップにも出場した。ただ2試合の途中出場に留まり、あまり存在感を見せられずの大会に。

ハーフナー・マイク

フル代表:18試合 / 4ゴール

今季所属したクラブ:FC.Bombonera

【写真】乾貴士も!ヨーロッパから「古巣復帰」した日本人選手たち

名GKディド・ハーフナーの息子である長身FWハーフナー・マイク。2006年に横浜F・マリノスでトップに昇格しており、Jリーグでもデビューしていたが、このU-20ワールドカップではデカモリシ(森島康仁)の控えとして1試合の出場に留まった。現在は岐阜県から東海2部リーグを戦うFC.Bomboneraに所属している。

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