感染対策「いつも以上に緊張感を」 福田知事、年末年始控え呼びかけ 新型コロナ

栃木県庁

 新型コロナウイルス流行の第8波が本格化する中での年末年始を控え、福田富一(ふくだとみかず)知事は26日の定例記者会見で「普段会わない人に会う機会が増える時期だからこそ、いつも以上に緊張感を持って感染対策を徹底してほしい」と県民に呼びかけた。入院受け入れ態勢の強化を図り、県央地区に2カ所目となる臨時医療施設を28日に設置する方針も明らかにした。

 福田知事は新規感染者数がピークを迎えた直後に減少傾向に転じた第7波と異なり、第8波は「高い波が続いている」と指摘。入院医療について「大変厳しく、何とか持ちこたえている状況」と危機感を示した。

 その上で入院医療を手厚くするため、コロナ患者用の確保病床数を30床増の717床に拡大し、臨時医療施設で受け入れを強化することなどを説明した。

 県南の臨時医療施設(50床)を休止し、県全域にアクセスしやすい県央に41床の新施設を設置。県央で現在運営中の別の施設の病床を33床から42床に増やす。安足の施設は19床を維持する。

 福田知事は年末年始には救急搬送者のトリアージ(優先順位の選別)を行うとし、緊急を要さない場合は受診を控えることや、救急車の適正利用も呼びかけた。

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