農作業励む障害者に快適トイレを CFで改修費募る 赤磐の斉藤さん

斉藤さんが改修を計画しているトイレの外観

 農作業に励む障害者に快適な環境をと、赤磐市西中の農業斉藤規明さん(52)がトイレの改修を計画している。費用をクラウドファンディング(CF)で1月27日まで募っている。

 斉藤さんは同市黒沢などの畑計約150アールで黒大豆を栽培するが、農繁期を中心に人手が足りなくなる。障害者の働く場にもなる「農福連携」の取り組みを知り昨年12月、地元の就労継続支援B型事業所に依頼。利用者はこの1年で50日程度、種まきや肥料やり、草刈り、収穫に携わった。

 改修を目指すのは畑近くの農機具倉庫に併設された洋式トイレ。板やトタンで囲われた屋外設置のくみ取り式のため、使用に抵抗がある人が多いという。計画では男女別の水洗トイレ2基を用意する。

 斉藤さんは「利用者の皆さんはいつも頑張ってくれており、共に働く前提で生産計画を立てている。安心して作業できる環境を整えたい」と協力を呼びかけている。

 目標額は100万円。CFは山陽新聞社や中国銀行が運営する「晴れ!フレ!岡山」のサービスを使い、返礼品として利用者が育てた黒大豆、斉藤さんが栽培した白桃や米を贈る。

 詳細や支援は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/111414)。

黒大豆の収穫作業に励む利用者ら=赤磐市黒沢

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