「ハマのアメ横」にぎわう年の瀬 数の子、エビ、カニにマグロ… 物価高も客足落ちず

今年も残すところ、わずか。「ハマのアメ横」と称される洪福寺松原商店街(横浜市保土ケ谷区、西区)は、海産物など正月用の食材を求めて大勢の買い物客が訪れ、活気に満ちていた

 2022年も残りわずか。「ハマのアメ横」と称される洪福寺松原商店街(横浜市保土ケ谷、西区)は29日、正月用の食材を買い求める客でにぎわった。

 「カニが安いよ、半額だよ」「見るだけでもいいから見ていって」

 威勢良い掛け声に誘われるように、家族連れらが店先で足を止め、数の子やエビ、大型のカニなどに次々と手を伸ばしていく。新鮮なマグロの希望の部位を求める列は数十メートルに達し、通りは両手に買い物袋を提げた夫婦や、重そうなカートを引いた高齢者らでごった返した。

 同商店街には、野菜や精肉、乾物、衣料品など約70の専門店が並ぶ。新型コロナウイルス禍に加え、今年はロシアのウクライナ侵攻に端を発する物価高で、各店とも値上げを余儀なくされた。ただ鮮度や品質の高さから、客足が落ちることはなく、閉店した店舗はなかったという。

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