かけ声威勢よく1年締めくくる 岡山市中央卸売市場「とめ市」

今年最後の水産物取引が行われた岡山市中央卸売市場の「とめ市」

 岡山市中央卸売市場(同市南区市場)で30日、水産物の今年最後の取引「とめ市」があった。花きや青果の取引は終わっており、正月向けの魚介類をめぐる競り人たちの元気なかけ声で1年を締めくくった。

 瀬戸内海産の新鮮なタコやタイ、アワビ、ナマコなどが並び、ブザーの合図で午前3時50分にスタート。競り人が「なんぼー」と威勢よく声を上げると、仲卸業者らが希望額を指で示し、目当ての品を次々競り落としていった。

 この日は126トンの取引が成立。ピークだった29日の約9割だった。市場関係者によると、養殖ブリは稚魚の漁獲量が少なかった影響で、昨年に比べて2割ほど高かった。

 花きの取引は28日、青果は29日に終了。来年の初市は花きが1月4日、水産物と青果は5日に行われる。

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