障害者も使いやすく 日向商工会館に介助シート

日向商工会館多目的トイレに設置されたユニバーサルシート

 祭りなどイベントの際に開放される日向市の日向商工会館多目的トイレに、障害者のおむつ替えなどができるユニバーサルシートが設置された。日向ロータリークラブ(RC、西田恒明会長)が寄贈。28日、同会館で寄贈式があった。
 シートは長さ150センチ、幅約70センチ。乳幼児だけでなく大人も横になることができ、車いすから乗り移りやすいよう高さは約50センチ。障害のある子どもの親らでつくる同市のNPO法人「teとteの会」(甲斐麻央代表)がシート設置を提案し、同RCが60周年記念事業として日向商工会議所(三輪純司会頭)に寄贈した。
 寄贈式で西田会長は「公共の機関でもっと広がっていいと思う」とあいさつ。娘の詩乃音(しのん)さんと参加した同法人理事の金丸香織さんは「障害者にとって活動の幅が広がる設備。多目的トイレには設置されているのが常識と日向から発信していきたい」と話していた。

© 株式会社宮崎日日新聞社