小学2年生が高1レベルの数学検定準2級に合格 塾にも通わず因数分解や三角比を習得した勉強術

高校1年レベルの数検準2級に合格した大森陽生君=福井県鯖江市内

 10月に行われた実用数学技能検定で、福井県鯖江市内の小学2年生、大森陽生(はるき)君(8)が高校1年レベルの準2級に合格した。公益財団法人「日本数学検定協会」によると、正確な記録が残る2011年度以降で、小学5年(10歳)だった準2級合格の福井県内最年少記録を更新した。大森君は「数学がなければ人間は生活していけない。将来人類の役に立てると思って勉強している」と話している。

 準2級は1次(50分)と2次(90分)があり、因数分解や2次関数、2次不等式、三角比、確率など計25問出題される。大森君は塾に通わず、学校の宿題を終わらせた後、自ら数学を30分ほど勉強。準2級は父の治幸さん(38)と楽しみながら勉強し、10月の数検で親子そろって合格した。

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 2021年に天文宇宙検定3級(中学生レベル)に全国最年少の6歳で合格。今年4月に数検3級(中学3年程度)を突破し、10月には英検5級(中学初級程度)にも合格した。検定試験の魅力を「学習を認めてもらえる達成感がある」と語る。

 現在の夢は「数学者か天文学者か宇宙飛行士」。数検2級合格に向け、微分・積分やベクトルの勉強に取り組んでいる。

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