「正月は『ワニ』がないと」年末年始用の貴重な一匹を入荷… 広島・三次市

三次のお正月にはかかせない伝統食材…、「ワニ」の話題です。今年は不漁で品薄状態となっています。

「ワニ」といっても、爬虫類のわにではありません。県北ではサメのことを「ワニ」とよびます。

「ワニ」の加工や販売で知られるフジタフーズでは、和歌山で水揚げされた30キロのアオザメ一匹を入荷しました。

身の中にアンモニアを含む「ワニ」は鮮度が落ちにくく、県北では古くから正月や祝いごとに欠かせないごちそうです。

しかし、今年は12月に入って水揚げ量が減り、フジタフーズによると、こちらの「ワニ」は和歌山では20日ぶりに水揚げされた貴重な一匹だということです。

フジタフーズ 藤田恒造代表
「生のしょうがをすって、醤油でたべてもらうのがおすすめの食べ方。新鮮な『ワニ』は、低脂肪で臭みがなくて、粘りがある。食感も味わいも深いという特徴がある。これが『三次の味』という気持ちでじっくり味わって食べていただきたい」

フジタフーズは大みそかまでの営業ですが、「ワニ」は予約分でほとんど完売してしまうということです。

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