根井三郎展 敦賀で 福井の女性 本紙投稿が縁

県外で初開催している根井三郎の歩みを振り返る企画展。本紙窓面への投稿がきっかけとなった=福井県敦賀市の資料館「人道の港敦賀ムゼウム」(同資料館提供)

 第2次世界大戦中、「命のビザ」を発給するなどしてユダヤ人難民を救ったとされる旧広瀬村(現・宮崎市佐土原町)出身の外交官、根井三郎を顕彰する企画展が、福井県敦賀市の資料館「人道の港敦賀ムゼウム」で開かれている。宮崎県外での企画展は初。福井市の会社員山下さやかさん(41)が2020年、本紙窓面に福井での開催を望む投稿をしたことがきっかけとなった。山下さんは希望の実現を喜びつつ、現在のロシアによる軍事侵攻の報に触れるたび「人々の心に絶えず根井三郎の精神が宿ったらいい」と考えるという。

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