思い強く「尚志に勝つことを」 国見・MF中村敦 卒業後、競輪選手目指す

卒業後にプロ競輪選手を目指すMF中村敦=東農大

 国見(長崎県)の左MFで先発出場を続ける中村敦は、卒業後にプロの競輪選手を目指すため、今大会をもってスパイクを脱ぐ。負けたらサッカー人生はそこで終わり。だからこそ一戦一戦に懸ける思いは人一倍強く「成長させてくれた国見で少しでも長くやりたい」と左サイドを精力的に走り回っている。
 力強い突破とミドルシュートが武器のアタッカー。部員122人の中から主力の座を勝ち取り、今大会の初戦は左CKのキッカーも任された。大学で競技を続ける道もあった中、現役競輪選手の伯母、中村由香里さん(41)から熱心な誘いを受けて転向を決めた。
 自らを「新しい挑戦を楽しめるタイプ」と認めるように、新天地への期待は大きい。ただ「伯母さんからも全力でやり通せと言われているし、今は尚志(福島県)に勝つことしか考えていない」ときっぱり。旺盛なチャレンジ精神で、目の前の強豪に臆せず立ち向かっていく。


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