男性宛てに届いた「6億円支援します」のメール…コンビニ店員が詐欺被害を防ぐ 名護署が感謝状

 【名護】沖縄県警名護署(大城盛和署長)は13日、詐欺を未然に防いだとして、名護市内でコンビニエンスストア5店舗を運営する「ヤマシン」の根路銘国大企画室長(30)に感謝状を贈呈した。大城署長は「勇気ある行動で、管内の詐欺被害を防止することができた。今後とも積極的に声かけしてもらい、不審な点があれば通報してほしい」と話した。

 名護署によると、根路銘さんが勤務していたファミリーマート名護大南二丁目店に10月26日、60代男性が来店し、「電子マネーの支払い方法を教えてほしい」と尋ねてきた。男性が電子マネーを購入する直前に「あなたに6億円を支援します」などと男性宛に届いたメールの文言を不審に思った根路銘さんは、支払いを待たせると同時に、警察に通報した。根路銘さんによると、男性は「本当の話かもしれない」と支払おうとしたが、根路銘さんが説得して入金を思いとどまらせたという。根路銘さんは「こうした詐欺があることが広く周知され、未然に被害を防止できる社会になってほしい」と話した。

(松堂秀樹)
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