小学5年生が考案「まんぷく定食」 長崎県庁食堂で提供 1時間半で完売

小島小5年生が考案した日替わりランチ「長崎まんぷく定食」

 長崎市尾上町の県庁内の食堂「シェ・デジマ」で、市立小島小の5年生が考案した「長崎まんぷく定食」が日替わりランチとして提供され、職員や市民らが、児童のこだわりが詰まった定食を楽しんだ。
 メニューはアジフライ、長崎サラダ、すり身揚げ、ジャガイモとニンジンのみそ汁-など。550円。平和学習の延長として「たくさんの人に食で幸せになってもらう」というテーマで9月中旬から準備。地域の旬の食材や郷土料理を調べ、栄養が取れ、適正な価格で出せる長崎らしいメニューを考えた。

特別メニューを考案した長崎市立小島小5年生=県庁内食堂「シェ・デジマ」

 11月に運営会社「さかもと」の坂本洋一社長へプレゼンし、12月初旬にメニューを決定。児童は班ごとに宣伝用のポスターやホームページ(HP)、感想を尋ねるアンケートフォームなどを作成。メニュー表や、定食に添えるキーホルダーも用意した。
 提供した27日は、食堂に児童手作りのポスターや、活動の経緯をまとめた資料を掲示した。定食150食は開店から約1時間半で完売、弁当25食も販売した。児童は定食の写真を撮ったり、同行した保護者に取り組みを紹介したりした。
 HPを作成した中野真樹君(10)は「うれしくて写真を撮った。イメージよりはるかにおいしかった」と笑顔。担任の小﨑記子教諭(33)は「行動を起こすことでできることがあると伝えたかった。多くの人の支えで勉強できていると感謝の気持ちを感じてほしい」と話した。


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