男はつらいよ「幻の日向シナリオあった」山田監督明かす

「男はつらいよ」宮崎ロケの思い出などを語る山田洋次監督=東京都中央区・松竹本社

 日本を代表する映画監督の山田洋次さん(91)が1992年、国民的ヒットシリーズ「男はつらいよ」のロケを本県で行った際、メインの撮影地を日向市と日南市のどちらにするか迷っていたと、宮崎日日新聞のインタビューで明らかにした。日向市の馬ケ背を舞台にして渥美清さん演じる主人公の寅さんが登場するシナリオも構想。美々津港や大御神社のロケとともに幻に終わった。
 宮崎編はシリーズ第45作「寅次郎の青春」。当時、観光ブランド化キャンペーンを行っていた県が、山田監督や製作会社の松竹に熱心な誘致活動を展開して、ロケ地に選ばれた。撮影は日南市油津や飫肥、宮崎市青島などで行われた。

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