江の島の公衆トイレに壁面アート 詰め替えパウチを再利用

装飾が施された江の島の公衆トイレ

 神奈川県藤沢市内で回収された使用済み詰め替えパウチを再利用し、同市江の島の公衆トイレの美化に役立てる取り組みがこのほど完了した。左官材と混ぜ合わせ、江の島生誕の物語を表現した壁面アートを制作。美化と合わせて、地域資源循環をアピールしている。

 装飾を施されたのは、頂上部へ至る「エスカー」横の公衆トイレの正面部分。同市在住で日本の伝統技術である藍染めと左官を融合させた新たな職人「藍左師(あいさし)」の守谷玲太さんが、江の島の縁起を可視化した作品で、左官材塗料をベースに、海の波の部分などにパウチを破砕した材料を使用している。

 同市と一般消費財メーカーのユニリーバが締結したプラスチック資源循環と環境美化の促進に関する協定に基づく取り組みで、破砕したパウチを再活用したオリジナルプランターを活用し、植物の力で発電するボタニカルライト2基も設置した。

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