一足早く「はたちの集い」 大田原、510人が門出祝う【動画】

晴れ着姿で旧交を温める若者たち=3日午前9時45分、大田原市本町1丁目

 20歳の若者を対象とした栃木県大田原市の式典「はたちの集い」が3日、同市本町1丁目の那須野が原ハーモニーホールで行われ、あでやかな着物やスーツ姿の510人が期待と希望を胸に新たな門出を祝った。

 新型コロナウイルス禍の中、マスク着用や手指消毒などの感染症対策を徹底して挙行。市内の中学校を卒業するなどした“新成人”は、出身中学ごとに距離を取って参列した。

 相馬憲一(そうまけんいち)市長は「多くの方々への感謝の思いを胸に刻み、それぞれの道を精いっぱいまい進してください」と激励。出席者を代表し、県農業大学校2年小室光(こむろひかる)さん(20)=同市大輪=が「これから迎える新しい時代に向けて、一生懸命に努力したい」と力強く誓いの言葉を述べた。

 会場には中学時代の恩師も訪れ、一緒に記念写真を撮影。パイプオルガンの演奏が式典に花を添えた。

 成人年齢の引き下げに伴い、今年は県内全25市町が「成人式」の名称を使わず式典を実施する。

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