紙面とデジタル融合 地域に貢献 山陽新聞社創刊記念・新年祝賀式

山陽新聞社の2023年創刊記念式・新年祝賀式

 山陽新聞社の2023年創刊記念式・新年祝賀式が4日、岡山市北区柳町の本社で開かれた。膨大な情報が行き交うインターネット社会の中、紙面とデジタルの融合を一層推進し、より良い地域づくりに貢献する新聞の使命を果たしていく決意を示した。

 新型コロナウイルス対策で会場を2カ所に分け、本社やグループ企業の約250人が出席した。年頭あいさつで松田正己社長は、虚実入り交じった情報があふれるネット時代について「デマや悪意に満ちたフェイクニュースも多く、社会に分断や格差を生み出している」と指摘。「人と人を結びつけてコミュニティーをつくり、民主主義を支える基盤になるのは新聞ジャーナリズムだ」と強調した。

 昨年8月の紙齢5万号を契機に、地域の人々と持続可能な未来を築く「吉備の環(わ)」プロジェクトと、新聞事業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に力を入れてきたと説明。「地域づくりを先導するとともにデジタル革命の一端も担い、地元になくてはならない新聞社であり続ける」と述べた。

 会員制電子版「山陽新聞デジタル」(愛称・さんデジ)のコンテンツ拡充や、サッカーJ2ファジアーノ岡山の情報に特化したウェブマガジン「ファジゲート」の創刊など、読者サービス強化へさらに取り組むとした。

 永年勤続や業績賞の表彰もあった。

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