レッドソックスがデバースと契約延長へ 11年3億3100万ドルで合意

レッドソックスは主砲ラファエル・デバースとの年俸調停を回避して年俸1750万ドルの1年契約を結んだことが報じられていたが、その翌日にビッグニュースが飛び込んできた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスはデバースと11年3億3100万ドルの長期大型契約を結ぶことで合意に至ったようだ。前日の1年1750万ドルの契約に10年3億1350万ドルが追加される形となり、オプトアウト条項は盛り込まれず、全球団に対するトレード拒否権が与えられているという。

今オフのレッドソックスは、FAとなった正遊撃手ザンダー・ボガーツの引き留めに失敗し、ファンからの不満の声が強まっていたため、デバースとの長期大型契約合意は球団とファンの双方にとって、このうえない朗報となった。契約総額はデービッド・プライスの2億1700万ドルをはるかに上回り、球団史上最高額の契約。三塁手が得た契約としてもメジャー史上最高のものとなった。

現在26歳のデバースは、2017年7月に20歳でメジャーデビュー。翌2018年にワールドシリーズ制覇を経験すると、2019年は打率.311、32本塁打、115打点、OPS.916の好成績を残し、2021年にも打率.279、38本塁打、113打点、OPS.890をマークした。2021年は自身初のオールスター・ゲームに選出されたほか、シルバースラッガー賞を初受賞し、オールMLBのセカンド・チームにも選ばれた。昨季は打率.295、27本塁打、88打点、OPS.879を記録し、2年連続のオールスター・ゲームに選出されている。

レッドソックスは2020年2月にムーキー・ベッツをトレードでドジャースへ放出し、今オフはボガーツとJ・D・マルティネスがFAで退団。すでに2018年のワールドシリーズ制覇を経験した野手はデバースしか残っていない(投手はクリス・セール、マット・バーンズ、ライアン・ブレイジャーの3人)。長期大型契約を得たデバースは、今後も球団の顔として、メジャー有数の伝統球団を牽引していくことになった。

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