長崎市丸山町の長崎検番で4日、仕事始めに当たる「初弾き」があり、芸妓衆(げいこし)12人が三味線や唄、踊りを披露した。
日本髪に正月用の稲穂のかんざしを挿し、芸妓の正装に当たる紋付き裾曳(すそび)き姿で登場。「梅と桜」「十二月」「さわぎ」の3曲をあでやかに舞い、客席のひいき筋ら約20人から拍手が送られた。芸妓衆はその後、得意先の料亭へあいさつ回りに向かった。
長崎検番は昨年、株式会社に移行。植松俊徳社長は、新人の育成や伝統芸能を守ることを移行の目的に挙げ「料亭文化はここで踏ん張らなければ。観光客に『さすが長崎だね』と言ってもらえるようにしたい」と抱負を述べた。芸妓の茶々丸さんは「検番をもっと知ってもらえるように活動していければ」と語った。