「ことしこそコロナ前の生活に」 初競りの期待 広島中央卸売市場 広島サミットもチャンス

市場関係者の願いは、「ことしこそコロナ前の生活に戻ること」でした。広島市の中央卸売市場で5日、初競りが行われました。

競り人
「明けましておめでとうございます。ことしもよろしくお願いします。1月5日、さあ、行きましょう! ヒラメから」

威勢のいいかけ声とともに初競りが始まりました。

初競りの前には漁業関係者が集まり、大発会が開かれました。

広島市中央卸売市場 鈴木尚史 場長
「G7サミットが広島の地で開催されます。来広される各国首脳や関係者のみなさまには、ぜひとも当市場で取り扱う新鮮な魚介類を味わっていただきたい」

ことし1年の繁盛を願って3本締めをして、初競りに向かいます。

こちらでは、瀬戸内海近郊で獲れたタイやフグ、タコなど新鮮な魚介類が並びます。

競り人のかけ声に卸業者が次々と競り落としていきました。広島水産によりますと、去年は長引くコロナ禍に加え、ウクライナ情勢や円安などの影響で魚介類の価格も高騰し、販売に苦心する1年だったといいます。

一方で、年末には徐々ににぎわいも戻り、コロナ禍以前と比べて8割ほど回復してきたといいます。そうした中、5月に広島市で開催されるG7サミットにも期待を寄せます。

広島水産 山本英治郎 社長
「サミットを機に広島産品を食べていただいて、世界に発信してもらう。新型コロナもおそらく、これは希望ですけど、収まって、元の生活が戻って、魚も元のように売れていくと、こういう年でありたいというふうに願っています。前向きに力強く前進(したい)」

期待を胸に中央卸売市場でも新しい年がスタートしました。

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