「関わることができて光栄」G7サミットに向け 高校生手作りのカウントダウンボード

来年はG7サミットが広島で開かれます。高校生が作った、開催日までの日数を示すカウントダウンボードが県内で設置されています。

先週、広島市のバスセンターに設置されたのは、「G7広島サミット」までの残り日数を示すボードです。手がけたのは広島市立工業高校=市工の生徒たちです。

制作が始まったのは、先月中旬でした。生徒たちがアイデアを持ち寄り、それぞれどんな作業が必要なのかを話し合います。

広島市立工業高校3年 環境設備部 三島杏里紗さん
「このジオラマは上から春夏秋冬と日本の四季がわかるように作りたいと思っています」

環境設備部 三島杏里紗 さんの担当は、ボードの土台づくりと、中に入る筒状の模型の制作です。

三島杏里紗さん
「最初はそのサミット自体どこか遠いことに感じてたんで、そのサミットを知ることができるいい機会になると思って」

電気を通すための配線計画を考えるのは電気部の担当です。

広島市立工業高校3年 電気部 山下昌悟さん
「原爆という過去をもった広島で開催されるのが世界に向けて重要な意味をもっていると思います。そんな大切なイベントに自分が関われることはとても光栄に思っています」

12月に入ると実際に「作る」作業が始まりました。骨組みを作るのは建築部の生徒です。ボードを支える3本の柱に、木材を加工した板を打ち込んでいきます。

広島市立工業高校3年 建築部 仁井悠太さん
「柱と加工した板を接合する際に、寸法通りに行かないことがよくあるので(難しい)」

情報電子部の生徒が取り組んだのは、カウントダウンの日数を表示する仕組みづくりです。

広島市立工業高校3年 情報電子部 門田真哉さん
「なるべく安定したものを作ろうと思っています。150日間、誰が見てもおんなじみたいなものには仕上げたいと思っています」

そして迎えたこの日…。完成したボードは全校生徒にお披露目されました。

広島市立工業高校3年 電気部 森川裕耀さん
「作っていく際、実際に自分でインターネットでG7のことについて調べてみたり、G7ってどういうことだったのかということを認識することができました」

広島市立工業高校3年 建築部 森川頼さん
「G7サミットを知らない人たちが、少しでも関心を持ってもらえればいいと思っています」

このあとボードは、広島バスセンターの待合室前に設置されました。

県内ではこのほか、宮島工業高校の生徒や県立広島工業高校の生徒の作ったカウントダウンボードが、宮島口旅客ターミナルと広島空港にそれぞれ設置されています。

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