六本木の高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」で“大宮盆栽”好評 25日まで展示 反響大で埼玉に観光も

昨年1月、45階のロビーラウンジに展示された樹齢約260年の「五葉松」=東京都港区のザ・リッツ・カールトン東京

 埼玉県さいたま市の伝統産業「大宮盆栽」が6~25日まで、東京・六本木の高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」で展示される。22年1月にも同ホテルで展示され、宿泊客に好評だった。展示期間中、盆栽のデモンストレーションや宿泊者限定の盆栽作り体験ワークショップが開催される予定。

 前回は樹齢約260年の「五葉松」や樹齢約200年の「赤松」が、高さ約200メートルの45階にあるホテルロビーなどに展示された。市観光国際課によると、今回も大宮盆栽村の各盆栽園から選りすぐりの盆栽を準備。1週間ごとに入れ替え、計30以上の盆栽を展示する。前回に引き続き、「藤樹園」の盆栽職人広田敢太さん(24)が、ワークショップなどを担当する。

 同ホテルでの展示の反響は大きく、外国人客が大宮盆栽美術館や藤樹園を訪問。新型コロナウイルスの水際対策の緩和などで、同ホテルに宿泊する来日外国人客は増加傾向にあるという。同課の担当者は「大宮盆栽のブランド力、認知度が上がった。インバウンド向けに大宮盆栽をプロモーションする目的で企画したので、今回の展示は目的がかなう」と話している。

 45階の「ザ・ロビーラウンジ」では展示期間中を含め、東洋と西洋の融合をテーマにアフタヌーンティーを提供する。

 問い合わせ・予約受付は、同ホテル(電話03.6434.8711)へ。

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